「流山がすごい」大西康之著
埼玉県との県境、千葉県北西部に位置する流山市は、道路や鉄道の開発が遅れ、かつては「千葉のチベット」と呼ばれるほど辺鄙(へんぴ)な地域だった。しかし、現在では「保育の楽園」と呼ばれ、子育て世代が流入、全国の市の中で人口増加率首位を6年連続維持など、脚光を浴びている。一市民としてその変貌ぶりを間近に見てきた経済ジャーナリストが、その街づくりの秘密に迫ったリポート。
同市は「母になるなら、流山市。」のキャッチフレーズを掲げ、子育て共働き世代に手厚い優遇政策を実施。そのひとつが駅前で預かった子どもを各保育園に送迎してくれるサービス。ほかにも人材活用や産業振興、そして都市計画まで。
2003年から市政を担う井崎義治市長を筆頭に、市職員や住人たちの取り組みを取材。
(新潮社 858円)