「なぜ豊岡は世界に注目されるのか」中貝宗治著

公開日: 更新日:

「なぜ豊岡は世界に注目されるのか」中貝宗治著

 コウノトリの「野生復帰」で知られる兵庫県豊岡市は、市内の城崎温泉ではコロナ禍前の8年間でインバウンドが45倍、市内全体でも57倍に急増。

 本書は、著者が県議、市長として長年携わってきた豊岡市のまちづくりの実践とその哲学をつづったテキストだ。

 人口8万弱の豊岡市が目指すのは「小さな世界都市」。大都市との格差の是正に汲々とするのではなく、「ローカル」を磨き上げて世界で輝くことだという。

 かつては害鳥だったコウノトリが今や「豊かな環境のシンボル」となり、人口減少の最大の要因になっているジェンダーギャップの解消、演劇によるまちづくりなど、実例を紹介。

 さまざまな取り組みを通して輝きを取り戻した「深さをもったまちづくり」に学ぶこと大。

(集英社 1100円)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  2. 2

    「誤審疑惑黒星」の翔猿 大関に完勝でも晴れない審判へのモヤモヤ《昨日悔しい思いをしたので…》

  3. 3

    エースの留年が影響か?昨夏王者・慶応まさかの県大会16強敗退…文武両道に特別扱い一切なし

  4. 4

    「負けた」はずの琴桜が「勝った」ウラ事情…疑惑の軍配が大炎上《翔猿がかわいそう》

  5. 5

    日本ハム新庄監督は続投する?しない? 目下2位と大健闘でも決まらない複雑事情

  1. 6

    一門親方衆が口を揃える大の里の“問題” 「まずは稽古」「そのためにも稽古」「まだまだ足りない稽古」

  2. 7

    SMAPファン歓喜!デビュー記念のラジオ番組で思い出す「SMAP×SMAP」“伝説の5人旅”と再結成の実現度

  3. 8

    自民党は気に入らないんだよ。でも小泉進次郎はクソ手強いと思うわけ。

  4. 9

    五輪ニッポン「破産」するスポーツ団体が続出か…JOCは早くも助成金の大幅減額通達

  5. 10

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況