「ショート・セール」楡周平著
「ショート・セール」楡周平著
投資ファンド「ウシジマ・ヒクマ」の副社長・樋熊令の父、信郎は、経営危機から再生した自動車メーカー「パシフィック・モータース」の社長に就任したが、うつ病になって現在療養中である。
ある日、ファンドの共同経営者である牛島社長が、業績が低迷している自動車メーカー「オリエンタル」の株をアメリカのファンドなどが買いあさっていることに注目した。買いのチャンスだとみた2人は、株の購入者の調査を開始する。
その頃、令の後輩の玉木幸輔は、ベンチャー企業の「ショック・アジア」が画期的なコミュニケーションアプリを開発したという情報を掴む。
悪質なプロ経営者の暗躍に立ち向かう辣腕の女性投資家を描く経済小説。
(光文社 1980円)