「性の境界」松岡正剛著

公開日: 更新日:

「性の境界」松岡正剛著

 セックス(性差)とジェンダー(性別)、そしてLGBTQ+など、近年、私たちが学び直し、認識を改めなければならないさまざまなテーマについて書かれた書物を読み解くブックエッセー集。

 そもそも多くの生物において、その本質的な生命活動は、性がなくても維持されてきた。ではなぜ、細菌細胞は「分裂」という行為によって生殖するようになったのか。その「性」の謎に迫った生物学者リン・マーグリス(あのカール・セーガンの元妻)と息子のドリオン・セーガンによる「性の起源」などでまずは性の多様性について考える。

 ほか、ペニスについて何から何まで書いてある「ペニスの文化史」やゲイマガジンを創刊した伊藤文学の「『薔薇族』編集長」など、学術書から一般書まで縦横無尽に読み込み、人間の深淵に迫る。 (KADOKAWA 1980円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    中居正広氏《ジャニーと似てる》白髪姿で再注目!50代が20代に性加害で結婚匂わせのおぞましさ

  2. 2

    中居正広氏は元フジテレビ女性アナへの“性暴力”で引退…元TOKIO山口達也氏「何もしないなら帰れ」との違い

  3. 3

    佐藤健は9年越しの“不倫示談”バラされトバッチリ…広末涼子所属事務所の完全否定から一転

  4. 4

    広末涼子容疑者は看護師に暴行で逮捕…心理学者・富田隆氏が分析する「奇行」のウラ

  5. 5

    パワハラ告発されたJ1町田は黒田剛監督もクラブも四方八方敵だらけ…新たな「告発」待ったなしか?

  1. 6

    矢沢永吉「大切なお知らせ」は引退か新たな挑戦か…浮上するミック・ジャガーとの“点と線” 

  2. 7

    中日井上監督を悩ます「25歳の代打屋」ブライト健太の起用法…「スタメンでは使いにくい」の指摘も

  3. 8

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  4. 9

    広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”

  5. 10

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは