「常勝タイガースへの道」掛布雅之著
「常勝タイガースへの道」掛布雅之著
今年のプロ野球日本一となった阪神タイガースの勝利の要因を、多くのファンは強力な投手陣と答えるだろう。しかし、前回日本一となったチームを牽引した著者は、本塁打こそ少ないものの、今年のチームは打線においても1985年と同じものがあったと語る。
今年は8番=木浪聖也から1番=近本光司、2番=中野拓夢へとつながる打線が機能。さらに4番の大山悠輔は本塁打こそ20本に満たないものの最高出塁率のタイトルを獲得する一方で、勝利打点も多かった。
本書は、初代ミスタータイガースの藤村富美男氏から金本知憲氏まで阪神の歴史を彩ってきた歴代の強打者たちを語るとともに、現役チームについても言及。
これから阪神が常勝チームとして進むべき道を探るスポーツノンフィクション。
(PHP研究所 1133円)