「M-1はじめました。」谷良一著

公開日: 更新日:

「M-1はじめました。」谷良一著

 1981年に吉本興業に入社した著者は、ある日、「ミスター吉本」木村常務に、低迷している漫才を盛り上げるために漫才プロジェクトのリーダーを命じられる。プロジェクトといっても部下はなく、1人だけだ。

 既に漫才ブームは終わっていた。ベテラン漫才師が頑張っていて若い者に出番がない。漫才師はテレビの漫才番組に出るよりバラエティー番組のレギュラーになることを目指していた。

 谷は意欲的な漫才をやっている若手に目を留め、若手の作家に台本を書かせて今までと違う漫才をやろうと考えた。紳助に相談すると「若手の漫才コンテストをやったらどうや」。優勝賞金は1000万円! K-1にならってM-1。

 漫才の立て直しのためにM-1グランプリをつくった人びとを描くノンフィクション。 (東洋経済新報社 1760円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  2. 2

    大阪・関西万博の前売り券が売れないのも当然か?「個人情報規約」の放置が異常すぎる

  3. 3

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  4. 4

    ヤクルト茂木栄五郎 楽天時代、石井監督に「何で俺を使わないんだ!」と腹が立ったことは?

  5. 5

    バンテリンドームの"ホームランテラス"設置決定! 中日野手以上にスカウト陣が大喜びするワケ

  1. 6

    菜々緒&中村アン“稼ぎ頭”2人の明暗…移籍後に出演の「無能の鷹」「おむすび」で賛否

  2. 7

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  3. 8

    ソフトバンク城島健司CBO「CBOってどんな仕事?」「コーディネーターってどんな役割?」

  4. 9

    テレビでは流れないが…埼玉県八潮市陥没事故 74歳ドライバーの日常と素顔と家庭

  5. 10

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ