「鉄道の音を楽しむ」片倉佳史著
「鉄道の音を楽しむ」片倉佳史著
鉄道を耳で楽しむ趣味「音鉄」の魅力を紹介する鉄道本。
新しいジャンルだと思われがちな「音鉄」だが、過去にも大ブームがあったという。蒸気機関車の引退が相次いだ1970年代には、その豪快なドラフト音を収録しようとファンが全国でその音を追いかけた。当時に比べ、現在は機材の小型・高性能・低価格化で音鉄は確実に増えているという。
鉄道の音のバリエーションは多様で、そうした素材を取り込み、さらに虫の声や人の話し声なども取り込み、音風景(サウンドスケープ)に仕立てるなど楽しみ方は無限大。
まずは多岐にわたる音鉄趣味を素材ごとに分類し、その広がりを紹介。ほかにも全国の音鉄スポットやテクニック、さらにその道の先人たちのインタビューや対談まで、音鉄の奥深い世界を案内。
(交通新聞社 990円)