「身代りの女」シャロン・ボルトン著 川副智子訳
「身代りの女」シャロン・ボルトン著 川副智子訳
オックスフォード屈指の進学校に通う優等生6人は、卒業を目前に控え、その日もタリサの家のプールハウスに集まり、酒を飲んでいた。6人は夜中、ハイウエーを逆走するドライブに出かける。これまで何度もやってきた肝試しだ。
しかし、その夜は彼らの車をよけようとした車が事故を起こし母子3人が死亡。現場から逃げ帰った6人は、出頭すべきかどうか内輪もめを始める。そんな中、生徒代表を務めるメーガンが自首して1人で罪をかぶると言い出す。言葉通り、メーガンは5人に共犯を認める念書を書かせて出頭する。
20年後、国会議員や弁護士など出世を果たした5人の前に出所したメーガンが現れ、あの約束を果たすよう迫ってくる。
英国発の徹夜必至の長編ミステリー。
(新潮社 1320円)