「東京いい店はやる店」柏原光太郎著
「東京いい店はやる店」柏原光太郎著
グルメガイドの元編集長が、自らの美食体験を語りながら、バブル前夜から現在までの外食グルメの歴史を振り返る。
東京は少なくとも60年近く前からすでに「世界一の美食都市」だったという。しかし、情報が限られ、誰もが「いい店」にアクセスすることはできなかった。
そんな中、1970年にファミレスが登場。時同じく、それまで高級料理の象徴、富裕層の料理だと思われていたフランス料理を気軽に食べられる「ビストロ」が都内に同時多発的に開店。ビストロの出現から遅れること10年、今度はイタリア料理の大衆化が始まる。
東京のレストランの原点「レンガ屋」をはじめ、「シェ・ジャニー」や「すきやばし次郎」など、多くの名店にまつわるエピソードも多数網羅。 (新潮社 858円)