白衣の“女帝”三田佳子が明かす「ドクターX」の舞台裏
連ドラ出演は久々の三田にオファーしたのはテレビ朝日の名物美人プロデューサー・内山聖子だった。内山は米倉涼子とコンビで、04年の「黒革の手帖」以来、「けものみち」(06年)、「わるいやつら」(07年)など“悪女モノ”をヒットさせてきた。大御所の三田をどう口説いたのか?
「今回のドラマで私のファーストシーンは競馬場。高級毛皮に身を包んだマダムが、シャンパン片手に1億円の愛馬が走るレースを眺めている。本当はうんと庶民的で頼りないおばさんなのにイメージが正反対でしょ(笑い)。でも、役者としては面白いオファー。『この役は三田佳子以外、考えられなかった』なんて殺し文句を言われたら断れませんよね」
院内のシーンでも三田演じる馬淵一代は胸元のあいたシャツに、高さ10センチのピンヒール姿。
「ピンヒールは内山さんから撮影前に『コレでお願いします』とニコッと差し出されました。私、もう72歳ですよ? 米倉さんも『三田さん、本当にコレ履いてるんですか?』って声あげて驚いたくらい。役柄は58歳の設定だから、照明部の方には助けてもらってますけど(笑い)」