椎名桔平「破裂」低視聴率も…主要人物“ほぼ男”ドラマの魅力
全体的にトーンが暗いので、視聴率は初回4.2%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)と大低迷! テーマが難しいとはいえ、実にもったいない。
「破裂」ほどシリアスでなくとも、今後は「相棒」のように主要人物が男ばかりの大人ドラマが増えるだろう。
香里奈主演の「結婚式の前日に」がひと桁の数字で、前クールの月9「恋仲」もひどかったように、結婚や恋愛絡みのドラマに10~20代女性は興味を失っている。そもそもドラマ離れした若者も多い。
逆に中年期のサラリーマンは小遣い節約のため飲みに行く回数が減っていることもあるのか、家でテレビを見る機会が増えている。アメリカでは平均視聴者が60代になっている。日本もそうなるだろう。
椎名と同年代、佐藤浩市で「ハッピーリタイアメント」(テレビ朝日系)、香取慎吾で「一千兆円の身代金」(フジテレビ系)と人間ドラマやミステリーで、男向け特別ドラマがあった。夜にじっくり見るには大人ドラマがいい。連ドラで「相棒」の好敵手が現れてほしい。
(作家・松野大介)