「新NY者」のロケでトラブル 清志郎の寛大さを垣間見た
清志郎がマンハッタンのハーレムを歩き、教会でゴスペルを聴くという昼間のロケ。
「こぢんまりとした教会で、清志郎さんは地元の方々に交じって礼拝に参加。突然、『フェイマス・ロックシンガー』と紹介されて、キョトンとした目をしましたが、すかさず英語で自己紹介、拍手で迎えられました」
閑静な住宅街で、ギターを手にバラードの新曲「あふれる熱い涙」を熱唱。感動的なシーンを収録することができた。
「当初の企画では、クラブで収録する予定でした。ところが、クラブ側がレンタル料を法外に吊り上げてきて、急きょキャンセルせざるを得なくなっていたのです。前夜に決まっていたようですが、こちらには伝えてもらえなかった。ニューヨーク在住の友人宅で夕飯をごちそうになった私たちがくつろいでいたから、遠慮したとのこと。でも、制作ディレクターから当日になって、『この後のロケは中止です』と言われても……。マネジャーの私としては、腹の虫が治まりません。歌うシーンは見せ場でしょう。『どこでもいいので、歌が取れる場所を!』と半ばキレ気味でした」