コロナで亡くなった私の兄弟子 三遊亭多歌介さんを悼む
安い飲食店が大好きでお酒は飲まないのに我々後輩にはお酒を飲ませてくれ、でもあんまり感謝も尊敬もされなかったのはおいしければ食通的な扱いになるんですが、安いだけで味も微妙なお店が多かったからでしょうか。人懐っこく顔が広くたくさん仕事を持ってて若手のみんながお世話になった兄さん。斡旋してくれる仕事内容はギャラが安いうえに、酔っぱらい相手の司会や余興という過酷な現場。落語家なのに現場に座布団がない仕事を経験させてくれたのは兄さんの仕事が最初という者が落語協会には大勢います。
おっちょこちょいな兄さん。勘違いが多かった兄さん。人を笑わせるよりは笑われる方が多かった兄さん。コロナはただの風邪と勘違いしてそれにかかって死んじゃうなんて兄さんらしい最期です。でも今までの失敗と違って今回は笑えなかったよ。合掌