改めて知りたい コンタクトレンズが招く深刻な目の病気

公開日: 更新日:

 角膜感染症になると、目の痛み、異物感、充血といった症状が表れる。ひどくなると、角膜で細菌がどんどん繁殖して黒目が白く濁り、視力が低下したり失明するケースもあるという。

「角膜に穴が開き、目の中の水が抜けてしまって眼球の形が保てなくなったり、眼球の中にまで細菌が侵入して眼球全体が膿(うみ)だらけになってしまう症例もあります。角膜移植が必要になったり、眼球を摘出して義眼にせざるをえなくなった人もいるのです」(山田教授)

 使い捨てコンタクトレンズの普及もあり、日本では8~9割がソフトコンタクトレンズを使用している。これが、さらにリスクをアップさせている。

「ハードコンタクトレンズは、ソフトに比べて酸素を多く通すうえ、ゴミや汚れで角膜に傷がついた時に痛みを感じるため、その時点で使用を控える人が多い。しかし、ソフトコンタクトレンズは、角膜に多少の傷がついても痛みが少ないため、そのまま無理をして使い続け、悪化させてしまうのです」(山田教授)

 毎日のように使用するコンタクトレンズは、慣れてくるとついつい扱いがいい加減になってくる。後悔したくなければ、正しい使用法をきちんと実践することだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動