目覚めると体が動かない…その金縛りは「病気」か「夢」か

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 さらに、レム睡眠時は筋弛緩状態になる。全身の力が抜けているため、恐怖を感じているのにまったく動けなくなる。これが「金縛り」と「幻覚」のメカニズムだ。

■加齢とともに症状は和らぐ

「通常、深い眠りであるノンレム睡眠から入れば、その後のレム睡眠中にいくらリアルな夢を見ても、自分の状況に対する意識は遠のいたままなので金縛りは起こりません。レム睡眠中に筋弛緩が起こるのは、体を休める意味もありますが、リアルな夢によって睡眠中の体が動いてしまわないよう、脳から体を動かそうとする信号をシャットアウトする役割を持ちます」

 ノンレム睡眠とレム睡眠のサイクルにズレがなければ、金縛りに悩むことはないのだが、そもそも金縛りは若者に多く見られる現象で、年を取るに従って徐々になくなるものだという。

「不規則な生活を送っていたり、寝不足が続くと、大人になってからも金縛りにあうケースもあります。しかし、規則正しい生活を送っているのに、若い頃からずっと金縛りや幻覚に悩まされている方がいたら『ナルコレプシー』を疑ったほうがいいかもしれません」

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