「グルタチオン点滴療法」はパーキンソン病患者の希望の星か

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 こう言うのは、2004年に日本で初めてこの点滴療法を行った「スピックサロン・メディカルクリニック」(神奈川県鎌倉市)の柳澤厚生院長。最初の患者は、NHKの番組でレギュラー司会者も務めていた法政大学名誉教授の力石定一氏だ。

■医療機関は全国で500カ所以上

 グルタチオンは、肝炎治療などで広く使用されてきた昔からある薬。04年当時、米国などでは当たり前にパーキンソン病の治療に使われていたが、柳澤院長は「肝炎治療にはよく効く印象がなく、『副作用がないのでとりあえず』という使い方をしていました。そのため、正直、眉唾ものではないかと疑った」という。しかし、その効果は想像以上だった。

「まず患者さん自身が“何かが違う”と感じ、目に見えて効果が表れる。力石さんの場合、20年以上さまざまな治療を受けても改善は見られなかったのに、点滴療法を始めて2カ月で震えが改善し、箸を持ち自分で食事ができるようになりました。そして、自立した生活を送れるまでに改善したのです」

 グルタチオンは、パーキンソン病発症の原因になるドーパミン減少と深い関係にある。

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