「グルタチオン点滴療法」はパーキンソン病患者の希望の星か

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 ドーパミンがつくられる脳の黒質を調べると、パーキンソン病の患者は、グルタチオンの量が非常に少ない。グルタチオンが少ないと、ドーパミンがつくられるのと同時に発生する活性酸素がたまり、黒質の細胞が障害され、ドーパミンをつくることができなくなる。

「結果、ドーパミン不足でパーキンソン病を発症するのです。点滴療法は、少ないグルタチオンを補給して活性酸素を消去し、黒質から再びドーパミンをつくり出すようにしようというもの。グルタチオンはもともと脳にある物質なので、副作用のリスクが0.1%未満と低いのも大きな利点です」

 グルタチオンを最低800ミリ、多ければ3000ミリ点滴する。最初の3カ月は週2~3回、その後1~2週間に1回が目安。自由診療なので、医療機関によるが、費用は1回1万~1万5000円。全国500カ所以上で行われている。重症でも劇的に改善した例があるというので、試してみる価値はある。

 ちなみに、パーキンソン病以外では、レビー小体型認知症、閉塞性動脈硬化症、慢性疲労、抗がん剤シスプラチンの末梢神経障害、子宮頚がんワクチンの副作用などにも効果を発揮している。

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