【中心性網膜炎】失明することはほとんどない
眼底検査は、フルオレセイン(蛍光色素の一種)という造影剤を用いた「蛍光眼底造影検査」。腕の静脈から蛍光色素を注射し、眼底写真を撮るもので、もし色素上皮が裂けていたら、そこから蛍光色素が漏れてくる。
結果、担当医からこう診断されたという。
「網膜剥離の心配はありませんが、中年の男性に多い『中心性網膜炎』という病気です。正確には『中心性漿液性脈絡網膜症』というそうですが、『この病気で失明することはほとんどない』ということで少し安心しました。ただ原因はまだよくわからないそうなんです」
働き盛りの30~50代の男性に多く発症する「中心性網膜炎」とは、次のような病気だ。
カメラのフィルムのような役割を果たす網膜の中で、最も視力に関係があるのが中心の黄斑部。この網膜の外側にある脈絡膜の間に、色素上皮細胞層という水を通さない膜がある。
理由はまだ不明とされるが、この脈絡膜に小さな裂け目ができて水分がここを通り、網膜の下にたまってしまう。