【胆のう結石】 痛みが右わき腹から背中に移ると同時に激痛が…
「ときどき下腹部周辺に不穏な痛みを覚えていました。食べ過ぎ、飲み過ぎで疲れた胃が原因かと思い、しばらく近所の薬局で買ってきた胃薬を飲んでいたんです」
都内にあるサービス業系の専門学校で、事務長を務める三田郁夫さん(仮名、58歳)。身長170センチ、体重81キロ。定期の健康診断でメタボと診断されている体形だ。
昨年の秋ごろから、腹部の痛みを覚えていた。それでも我慢ができないほどではない。
胃薬を飲むと、なぜか痛みが治まったので、それほど心配していなかった。
ところが今年2月初旬の深夜、普段の右脇腹だけではなく背中にも痛みが走った。あまりの激痛に声も出ない。
妻が慌てて救急車を呼ぼうとしたが、住んでいるのは東京・葛飾区内の静かな住宅地。近所の手前もあり、妻が三田さんを抱えるようにしてマイカーに乗せ、近くの総合病院に駆け込んだ。
「ところがその日の日直の先生は内科医ではなく、“満足な検査や治療ができません”と言うのです。“痛み止めの注射をしておきますので、明日もう一度来てください”と帰されました」