夏はカレーやおにぎりも危ない 食中毒“要注意”外食メニュー
今や“発生数ではノロウイルスと双璧”といわれるほど多発する。大気中では増殖しないが、O157同様、少数の菌でも食中毒を起こす恐ろしい菌だ。
「とりわさ、とり刺しなど、火が通っていない鳥肉に付いていやすい。焼き鳥でも真ん中が生のようなものは避けるべきです。もともと、鳥肉の50%についている可能性があるとの研究もあります」(藤井氏)
■ウエルシュ菌
加熱しても死なない菌だ。鍋のカレーの中でも“寝ている状態”で生き残り、一晩寝かせているうちに“目を覚まして”増殖する。味が良くなるとはいうものの、患者数は最も多い事実をお忘れなく。
■アニサキス
近年目立つ寄生虫による食中毒の中で最も警戒すべき存在。
「たとえば、シメサバ。酢でシメてもこの寄生虫は簡単に死にません。イワシの刺し身も危険。寄生虫はもともと内臓についていて、古いものほど内臓から身に移りやすい。長さは2~3センチ程度あるので見て食べる手もありますが……。イカ刺しも含め注意が必要です」