ビール“ロング缶”を1日1本 ホップにワイン以上の健康効果
■ノンアルでも効果あり
これだけじゃない。ホップに含まれるキサントフモールと呼ばれる成分は、体の中で女性ホルモンに似た作用を持つ物質に変わり、骨粗しょう症や更年期障害にも効果が認められている。ホップはかくも複数の健康効果を持つ。
「そして極め付きはイソフムロンが、健康ブームを起こしたワインに含まれるポリフェノールの成分レスベラトロールの量に比べ、ビールには多く含まれ、強い抗酸化作用を持つことです。抗酸化作用は知っての通り、がん予防や老化を防ぐ効果が期待されています。ワインよりビールの方が健康効果がずっと“上”といっていいでしょう」
では、適量はどのくらいか? 戸部氏によれば、ホップの成分が体に効果的に働きかけるには、“毎日500ミリリットルがちょうどいい”という。ロング缶1本ってところか。
「ノンアルコールでも、ホップを含んでいれば効果はありますが、外国の実験結果ではアルコールとの相乗作用も認められています。より効果があるのは、ビールといえるでしょう。ホップの量は各社の企業秘密ですが、苦味が強いほど薬理作用がある。苦味で選ぶのもいいかもしれません」