「言葉が出ない…」 髙山善廣さんが脳梗塞体験を語る

公開日: 更新日:

 脳梗塞を経験するまでは、「何があっても俺は大丈夫だ」とタカをくくっていました。でも、やっぱり俺でも、何かあれば大丈夫じゃないんだなと思いましたね(笑い)。

 倒れたのは2004年8月8日、大阪府立体育会館での試合後のバックヤードでした。試合には勝ったのですが、試合後のインタビューで言葉がうまく出てこなかったのが悔しくて、「今日はしゃべりがイケてなかった……」と落ち込んでいたんです。

 その後、差し出された懸賞金を受け取ろうとして右手を出したら落としてしまった。で、拾ってもらった懸賞金を左手で受け取って、右手でドアを開けようとしたら、今度はドアノブがつかめない。誰かが開けてくれたドアから出て、そこにあった長椅子に座ったら、体がだんだん横に倒れていくんです。

 さらに、しゃべろうとしても、ろれつが回らない。日頃からそういう“ドッキリ”をよくやるタイプだったので、初めはみんな冗談だと思ったようです。でも、そのうちに医療班が飛んできて、救急搬送されました。

 担架に乗せられてからものの数分で病院に着いたので、“こんなに早く着くはずがない。いよいよ頭もおかしくなった”と思いました。でも、運びこまれた富永病院は、大阪府立体育会館とは目と鼻の先。しかも、運のいいことに国内トップレベルの脳神経外科で有名な病院だったんです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    スタンフォード大・麟太郎のメジャースカウト評価は課題山積…ド軍指揮官からも耳の痛いアドバイス

  2. 2

    大谷が2026年WBCを辞退する可能性…二刀流継続へ「右肘3度目手術」は絶対避けたい深刻事情

  3. 3

    W杯8強へ森保J「5人の重要人物」 頭痛の種は主将・遠藤航の後継者…所属先でベンチ外危機

  4. 4

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  5. 5

    悠仁さまは学習院ではなぜダメだった?大学進学で疲弊する宮内庁職員「もうやめたい」と悲鳴

  1. 6

    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し

  2. 7

    巨人「助っ人野手の獲得下手」汚名返上できた納得の理由…今年はなぜ2人とも“当たり”?

  3. 8

    大阪府の8割の小売店でコメ品切れ発生だが…吉村知事「備蓄米放出しろ」が腑に落ちないワケ

  4. 9

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10

    巨人・坂本勇人は《潔くユニホーム脱ぐべき》低迷でも“1年延命”で現役続行か