画期的な選択肢が勢ぞろい 「腰痛治療」はどれがベストか
しかし、PLDDは健康保険が適用されない。北青山Dクリニックでは、トータルで50万円前後の治療費がかかる。つまり、低侵襲性や入院期間などから見るとPLDDに軍配が上がるが、治療費を抑えたい人にはPELDが向いているといえる。
さらに、治療を選ぶ上で阿保、泉両医師が注意を促すのは「本当に腰椎椎間板ヘルニアか?」ということだ。他院でそう診断されたと来院した患者には、「実は、痛みの原因は腰椎椎間板ヘルニア以外にあった」というケースが珍しくないからだ。
「こういう場合、他院での診断は大抵、レントゲン検査だけしか行われていません。しかし、腰椎椎間板ヘルニアは椎間板が神経にどれだけダメージを与えているかをチェックしなければならず、それらはMRIでなければ診断できません」(泉医師)
高齢者では複数の疾患によって痛みが生じていることも。痛みは神経に関係している。だから、脊椎を専門に診る神経外科医が治療を受ける上でベターだという。
腰痛と完全にさよならできる時がやってきたか。