自然な歩行も可能に 「義肢」の性能はここまで進化した

公開日: 更新日:

「健常者と同じ、いや、それ以上じゃないか」――。リオのパラリンピックで活躍する選手を見て、希望を持った人も多かったのではないか。実際、今回のリオ・パラリンピックの「陸上走り幅跳び」で、金メダルを獲得したマルクス・レーム選手(28)の記録は8メートル21センチ。これは健常者の金メダル記録8メートル38センチ(米国人)とわずか17センチの差しかない。それを支えたのが義肢だ。その技術はどこまで進化しているのだろうか。

 レーム選手は2003年、ウェイクボード(水上スキー)の練習中に右足膝下を切断。以来、義肢になった。

 日本の場合、こうした下肢切断は、「年間約1万人」(「日本下肢救済・足病学会」=東京・新宿)という。

 公益財団法人鉄道弘済会「義肢装具サポートセンター」(東京・南千住)の臼井二美男・義肢装具研究室長は、リオ・パラリンピックの開催中、選手たちの義肢サポートに奮闘してきた。

あのような義肢を利用した選手の活躍が世界中に発信されたことは、身体障害者にとっては大変な励みになったでしょうね。中には“私もやってみたい”と希望を抱く人が出てくると思いますよ」(臼井室長)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動