歌手・大江裕さん 「パニック障害」克服までを語る

公開日: 更新日:

 公演最終日の3日前、今から言う詩をメモするように言われました。その時、「これがおまえの再出発の歌だ」とくださったのが「ふる里はいま…」という曲です。

 公演の打ち上げでその曲を初めて披露し、レコーディングの足掛かりをつかみ、“引きこもり”の長いトンネルから抜け出せました。何があっても先生が守ってくれるという安心感は何より大きいです。会社から紹介してもらった病院も相性が良かったようで、心配事が減りました。

 病気をしたおかげで今の自分があるように思えます。先生の下で勉強させていただき、またあの時のような予兆を感じても、「来るなら来てみろ」と思えるようになり、いつの間にか消えるようになりました。あの時の経験を胸に、より痛みのわかる人間になって歌を届けていきたいと思います。(聞き手・岩渕景子)

▽おおえ・ゆたか 1989年、大阪府生まれ。18歳の時「さんまのSUPERからくりTV」に出演し、演歌高校生として話題になり、09年に「のろま大将」でプロデビュー。26日に「御免なすって」(日本クラウン)をリリース。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  2. 2

    阪神・西勇輝いよいよ崖っぷち…ベテランの矜持すら見せられず大炎上に藤川監督は強権発動

  3. 3

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  4. 4

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  5. 5

    阪神・藤川監督が酔っぱらって口を衝いた打倒巨人「怪気炎」→掲載自粛要請で幻に

  1. 6

    巨人・小林誠司に“再婚相手”見つかった? 阿部監督が思い描く「田中将大復活」への青写真

  2. 7

    早実初等部が慶応幼稚舎に太刀打ちできない「伝統」以外の決定的な差

  3. 8

    「夢の超特急」計画の裏で住民困惑…愛知県春日井市で田んぼ・池・井戸が突然枯れた!

  4. 9

    フジテレビを救うのは経歴ピカピカの社外取締役ではなく“営業の猛者”と呼ばれる女性プロパーか?

  5. 10

    阪神からの戦力外通告「全内幕」…四方八方から《辞めた方が身のためや》と現役続行を反対された