心臓も冬支度を忘れるな
年末の大掃除にも危険は潜んでいます。部屋、廊下、トイレ、浴室などの掃除だけでなく、洗濯や炊事、洗車にも注意してください。
まず、拭き掃除や炊事、洗車などで冷たい水に触れるだけでも、心臓には負担がかかります。さらに、水を入れた重いバケツを持って移動したり、濡れて重くなった洗濯物を洗濯かごで運んだりすることでも、血圧は急激に上昇します。
中でも、床の拭き掃除をする際などにとりがちな「前かがみにしゃがみこむ姿勢」は危険です。前かがみの姿勢は心臓が圧迫されるうえ、呼吸もしづらくなって血圧の変化が強く表れます。「心臓病の患者がいちばんやってはいけない姿勢」といわれているほどです。
すでに心臓疾患を指摘されている方は、無理に大掃除はしない方がいいかもしれません。
また、冬は脱水にも気を付けなければいけません。エアコン、ストーブ、ホットカーペット、コタツといった暖房器具を長時間つけっ放しにしていることも多く、考えている以上に部屋や体は乾燥しています。また、利尿作用があるお酒を飲む機会も増えるため、脱水状態になりやすいのです。