俳優・真夏竜さん語る「進行性胃がんと闘って得たもの」

公開日: 更新日:

■運命の分かれ道となった電話

 念のために受けたセカンドオピニオンでもまったく同じ診断だったので、「これでおしまいか」と覚悟しました。後から聞きましたが、妻は医師から「余命半年」と言われたそうです。ただ、サードオピニオンをどうするか考えていたちょうどその頃、たまたま篠田三郎さんの奥さんがそうとは知らずに電話をくださり、妻と話をする中で病院を紹介してくれることになったのです。いま考えれば、それが運命の分かれ道だったかもしれません。

 篠田さんとは“ウルトラマン兄弟”つながりで、家族ぐるみで親交がありました。紹介してくれた東邦病院に行くと、舞台で名古屋にいるはずの篠田さんが病院で待っていてくれたのには驚きました。院長先生とお知り合いだったようです。幸運にもその道でトップクラスの名医がいらっしゃって、特別なチームを組んで手術に当たってくれることになったのです。

 手術は、胃の3分の2の切除と、胃の代わりになるように小腸を切りとって胃につなげるというものでした。ほかにあまり例がないと聞きました。約8時間の大手術でしたが、いまもビールがおいしく飲めるのは、たぶん小腸が胃の代わりをしてくれているおかげです。普通、胃をとるとビールは炭酸がすごくて飲めなくなるらしいんですけどね。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  2. 2

    【箱根駅伝】なぜ青学大は連覇を果たし、本命の国学院は負けたのか…水面下で起きていた大誤算

  3. 3

    フジテレビの内部告発者? Xに突如現れ姿を消した「バットマンビギンズ」の生々しい投稿の中身

  4. 4

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  5. 5

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  1. 6

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  2. 7

    佐々木朗希にメジャーを確約しない最終候補3球団の「魂胆」…フルに起用する必要はどこにもない

  3. 8

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 9

    フジテレビ「社内特別調査チーム」設置を緊急会見で説明か…“座長”は港社長という衝撃情報も

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭