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名郷直樹「武蔵国分寺公園クリニック」名誉院長

「武蔵国分寺公園クリニック」名誉院長、自治医大卒。東大薬学部非常勤講師、臨床研究適正評価教育機構理事。著書に「健康第一は間違っている」(筑摩選書)、「いずれくる死にそなえない」(生活の医療社)ほか多数。

かっけの撲滅に奮闘した医師 麦飯採用で陸軍が「変身」

公開日: 更新日:

 効果は翌年すぐに明らかになります。62人の連隊のうち35人がかっけになるというような状況の中、部隊全体でのかっけがゼロになったのです。

 262人中32人がかっけの発症という筑波の結果に比べて、はるかに大きな患者の減少です。

 白米を麦飯にすればかっけを撲滅できる、そんな結果です。

 しかし、麦飯によってなぜかっけが減るかはいまだ謎のままです。

 そして、この事実を知ってか知らぬか、その半年後には洋食普及に困難を感じていた高木兼寛も、海軍で麦飯を採用するのです。

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