かっけの撲滅に奮闘した医師 麦飯採用で陸軍が「変身」
効果は翌年すぐに明らかになります。62人の連隊のうち35人がかっけになるというような状況の中、部隊全体でのかっけがゼロになったのです。
262人中32人がかっけの発症という筑波の結果に比べて、はるかに大きな患者の減少です。
白米を麦飯にすればかっけを撲滅できる、そんな結果です。
しかし、麦飯によってなぜかっけが減るかはいまだ謎のままです。
そして、この事実を知ってか知らぬか、その半年後には洋食普及に困難を感じていた高木兼寛も、海軍で麦飯を採用するのです。