汗かかず夜中トイレは要注意 「夜間熱中症」はこう防ぐ

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 また、汗を出すための皮膚の温度センサーは足の裏から鈍くなっていく。糖尿病などで足の裏の感覚が鈍くなっている人も注意が必要だ。

「汗を出す、出さないは脳が指示しますが、それを伝えるのは皮膚の温度センサーです。高齢者や糖尿病の人などは暑さを感じにくく、汗をかいて体内の熱を排出しようとする発汗反応が働きません。暑く感じないから当然、エアコンのスイッチも入れない。ますます体の中に熱がこもって、熱中症になってしまうのです」

 そもそも熱中症とは、体温が急上昇して脱水症状となり、熱けいれんや熱失神、熱疲労、熱射病の症状が表れ、最悪、死を招く健康障害の総称をいう。一般的には日光が照りつける屋外にいる人の方が熱中症にかかりやすいイメージがあるが、そうではない。2015年に東京消防庁が発表した熱中症の救急搬送人員の資料によれば、熱中症の30%以上は「住居等居住場所」で発症している。65歳以上の高齢者に限ると56%にも上るという。また、10年の東京都監察医務院調べによると、熱中症で亡くなった人の死亡時間帯は、不明な人を除くと40%が17時~翌5時の夜間に集中している。

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