夜中のトイレを減らす4つの対策 作業療法士がアドバイス
夜、風呂から上がるタイミングで、ひざから下に水→お湯の順で交互に3回ずつかける。
「冷水を浴びると血管が収縮して血圧が上がり、温水を浴びると血管が広がって血圧が下がります。自律神経は血圧の調整も行っていて、交感神経は血圧を上げ、副交感神経は血圧を下げる働きがあります。冷水と温水を交互にかけることで、外部からその切り替えをサポートしてあげると、就寝時はスムーズに副交感神経が活発になっていきます」
④就寝前に足を上げる
自律神経の働きとは離れるが、夜間の尿量を減らす対策になる。
夜中に何度もトイレに行きたくなる人は、下半身に水分が多くたまっているケースがある。人間の体は約70%が水分で構成されている。立ち姿勢で過ごす昼間は、重力によって押された水分が足元にたまる。その状態のまま横になって眠ると、たまった水分が徐々に上半身に移動し、利尿ホルモンの分泌が誘発されてトイレに行きたくなるのだ。
「ベッドに入る前、テレビを見ながら寝転がっているときなどに、両足を腰より高い位置に上げた状態を10分ほど続けてください。ソファやイスなどに足をかけてもいい。それだけで、足元にたまった水分が上半身に戻ります。あとはベッドに入る前にトイレに行ってしっかり排尿しておけば、夜中の尿量を減らすことができます」
副交感神経が優位になるようにサポートしつつ、たまった水分をきちんと排出しておけば、夜中のトイレが減ってぐっすり眠れるようになる。