道端アンジェリカさん告白「乾癬」 “飲む治療薬”の実力は

公開日: 更新日:

「一方、新薬は臓器障害が少なく、腎機能や肝機能などのモニタリング検査が原則必須ではありません。承認施設の設定がなく、一般開業医でも処方可能。内服薬なので、注射が苦手でも問題ない。光線療法との同時併用もできます」

 つまり、生物学的製剤へ進む前の治療として期待が持てる薬なのだ。

 ただし、新薬は「どういう患者によく効き、どういう患者に効きづらいのか」がはっきりわかっていない。皮膚症状が改善するには早くても4週間前後かかるが、16週間を過ぎても効果が得られず、24週目でようやく改善した人もいる。

「効く・効かないが予見できるようになれば薬の利便性が増すでしょう。現段階では薬の効果を確認するためには24週目までの服用が望ましい」

■新薬への急な切り替えは要注意

 五十嵐部長は新薬が適する患者として「塗り薬で効果が得られない」「ほかの内服薬で副作用が出る、あるいは心配される」「注射に抵抗感を持つ」などを挙げる。


 さらに「痒みがある」「肥満」の患者にも適している。痒みは服薬後早い段階で治まり、肥満でも効き目が変わらないからだ。生物学的製剤は、高体重が効き目に影響を与えることがある。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    ソフトB山川穂高「無神経ぶり」改めて露呈…31試合ぶり本塁打も身内から異論噴出

    ソフトB山川穂高「無神経ぶり」改めて露呈…31試合ぶり本塁打も身内から異論噴出

  2. 2
    小池都知事が“アキバ降臨”も演説ドッチラケ…若者文化アピールに「うそつき!」とヤジ飛ぶ

    小池都知事が“アキバ降臨”も演説ドッチラケ…若者文化アピールに「うそつき!」とヤジ飛ぶ

  3. 3
    ソフトB山川穂高 数字では測れない「4番の価値」…打てない時期もチームの躍進に大貢献

    ソフトB山川穂高 数字では測れない「4番の価値」…打てない時期もチームの躍進に大貢献

  4. 4
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 5
    ドトールに注がれる「石丸効果」都知事選でヒモ付き隠さず3番手から猛追、株価も爆上がり

    ドトールに注がれる「石丸効果」都知事選でヒモ付き隠さず3番手から猛追、株価も爆上がり

  1. 6
    石丸伸二候補に大逆風…「恫喝」訴訟で2連敗、都知事選後の国政進出シナリオも狂いが

    石丸伸二候補に大逆風…「恫喝」訴訟で2連敗、都知事選後の国政進出シナリオも狂いが

  2. 7
    都知事選最終盤に飛び交う「蓮舫狙い撃ち」の怪情報…永田町に出回る“石丸2位”データの真の狙い

    都知事選最終盤に飛び交う「蓮舫狙い撃ち」の怪情報…永田町に出回る“石丸2位”データの真の狙い

  3. 8
    巨人・桑田真澄二軍監督が「1人4役」大忙し…坂本勇人を感激させた“斬新アドバイス”の中身

    巨人・桑田真澄二軍監督が「1人4役」大忙し…坂本勇人を感激させた“斬新アドバイス”の中身

  4. 9
    中日ポスト立浪は「侍J井端監督vs井上二軍監督」の一騎打ち…周囲の評価は五分五分か

    中日ポスト立浪は「侍J井端監督vs井上二軍監督」の一騎打ち…周囲の評価は五分五分か

  5. 10
    大食いタレント高橋ちなりさん死去…元フードファイターが明かした壮絶な摂食障害告白ブログが話題

    大食いタレント高橋ちなりさん死去…元フードファイターが明かした壮絶な摂食障害告白ブログが話題