道端アンジェリカさん告白「乾癬」 “飲む治療薬”の実力は
「一方、新薬は臓器障害が少なく、腎機能や肝機能などのモニタリング検査が原則必須ではありません。承認施設の設定がなく、一般開業医でも処方可能。内服薬なので、注射が苦手でも問題ない。光線療法との同時併用もできます」
つまり、生物学的製剤へ進む前の治療として期待が持てる薬なのだ。
ただし、新薬は「どういう患者によく効き、どういう患者に効きづらいのか」がはっきりわかっていない。皮膚症状が改善するには早くても4週間前後かかるが、16週間を過ぎても効果が得られず、24週目でようやく改善した人もいる。
「効く・効かないが予見できるようになれば薬の利便性が増すでしょう。現段階では薬の効果を確認するためには24週目までの服用が望ましい」
■新薬への急な切り替えは要注意
五十嵐部長は新薬が適する患者として「塗り薬で効果が得られない」「ほかの内服薬で副作用が出る、あるいは心配される」「注射に抵抗感を持つ」などを挙げる。
さらに「痒みがある」「肥満」の患者にも適している。痒みは服薬後早い段階で治まり、肥満でも効き目が変わらないからだ。生物学的製剤は、高体重が効き目に影響を与えることがある。