道端アンジェリカさん告白「乾癬」 “飲む治療薬”の実力は

公開日: 更新日:

 すでに使っている薬(塗り薬または内服薬)から新薬に切り替える場合、シクロスポリンに関してはある程度オーバーラップが必要。急に切り替えて症状が一時的に悪化した例の報告がある。

「米国では数週間かけてシクロスポリンを徐々に減らし、中止する方法をとっています」

 生物学的製剤からの切り替えは、選択肢としては「あり」。しかし、症状が落ち着いているのにあえて別の薬に替えるケースはほぼない。

 かつて、乾癬は皮膚症状や関節症状は深刻だが「死なない病気」と考えられてきた。その後の研究で、乾癬は全身疾患であり、心筋梗塞のリスクを上げることが明らかになってきた。乾癬治療薬のうち「心筋梗塞のリスクを下げる」と疫学調査ではっきりとわかっているのは生物学的製剤のひとつである抗TNF―α抗体のみ。新薬についてはまだデータはないが、「可能性は期待できる」とみる専門家もいる。

<新薬の作用機序>
 従来の内服薬とは異なる。酵素PDE4を阻害し、炎症性サイトカインなどの産生を調節。過剰な炎症反応を抑制する。下痢や頭痛などの副作用のリスクが指摘されている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    ソフトB山川穂高「無神経ぶり」改めて露呈…31試合ぶり本塁打も身内から異論噴出

    ソフトB山川穂高「無神経ぶり」改めて露呈…31試合ぶり本塁打も身内から異論噴出

  2. 2
    小池都知事が“アキバ降臨”も演説ドッチラケ…若者文化アピールに「うそつき!」とヤジ飛ぶ

    小池都知事が“アキバ降臨”も演説ドッチラケ…若者文化アピールに「うそつき!」とヤジ飛ぶ

  3. 3
    ソフトB山川穂高 数字では測れない「4番の価値」…打てない時期もチームの躍進に大貢献

    ソフトB山川穂高 数字では測れない「4番の価値」…打てない時期もチームの躍進に大貢献

  4. 4
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 5
    ドトールに注がれる「石丸効果」都知事選でヒモ付き隠さず3番手から猛追、株価も爆上がり

    ドトールに注がれる「石丸効果」都知事選でヒモ付き隠さず3番手から猛追、株価も爆上がり

  1. 6
    石丸伸二候補に大逆風…「恫喝」訴訟で2連敗、都知事選後の国政進出シナリオも狂いが

    石丸伸二候補に大逆風…「恫喝」訴訟で2連敗、都知事選後の国政進出シナリオも狂いが

  2. 7
    都知事選最終盤に飛び交う「蓮舫狙い撃ち」の怪情報…永田町に出回る“石丸2位”データの真の狙い

    都知事選最終盤に飛び交う「蓮舫狙い撃ち」の怪情報…永田町に出回る“石丸2位”データの真の狙い

  3. 8
    巨人・桑田真澄二軍監督が「1人4役」大忙し…坂本勇人を感激させた“斬新アドバイス”の中身

    巨人・桑田真澄二軍監督が「1人4役」大忙し…坂本勇人を感激させた“斬新アドバイス”の中身

  4. 9
    中日ポスト立浪は「侍J井端監督vs井上二軍監督」の一騎打ち…周囲の評価は五分五分か

    中日ポスト立浪は「侍J井端監督vs井上二軍監督」の一騎打ち…周囲の評価は五分五分か

  5. 10
    大食いタレント高橋ちなりさん死去…元フードファイターが明かした壮絶な摂食障害告白ブログが話題

    大食いタレント高橋ちなりさん死去…元フードファイターが明かした壮絶な摂食障害告白ブログが話題