「健康的な入浴法」と「ミネラル入りむぎ茶」でヒートショック対策を
ミネラル入りむぎ茶を飲むなら入浴の前と後が効果的
さらに、早坂教授は入浴時に特に気をつけるべきことを教えてくれた。
「冬の入浴時は寒い脱衣場と温かいお風呂の温度差が大きいことによる急激な血圧の変化が原因で、心筋梗塞や脳梗塞、脳出血などを引き起こすヒートショックが多発する傾向があります。また、お風呂に入ると汗をかき、500mlくらいの水分とミネラルが失われることで血栓ができやすくなり血流が低下して、ヒートショックの結果の一つである心筋梗塞などのリスクが高まるほか、浴室熱中症を引き起こすこともあります。対策としては、お風呂に入る前後に500~600mlの水分を摂ることです。その際は発汗によって失われるミネラル分を補給するためミネラルの含まれた飲み物、中でも、ミネラル入りむぎ茶がお勧めです」
ミネラル入りむぎ茶の効果は、医学的にも認められている。ヒートショックに詳しいノザキクリニックの野崎豊院長はこう言う。
「ヒートショックを引き起こす大きな要因となるのが高血圧。高血圧の人は、冬の入浴時は特に注意が必要です。ヒートショック対策として、血圧低下作用のあるミネラルを含んだ食品を積極的に摂るといいでしょう。ただ、人間はミネラルを体内で作ることができないので、普段から意識して食品から摂るようにすることが大切です。そこでお勧めしたいのが『ミネラル入りむぎ茶』です。赤穂化成、ノザキクリニックなどが実施した共同研究では、ミネラル入りむぎ茶を飲むと血圧が低くなる『血圧低下作用』の傾向が認められました。この研究結果では、『収縮期血圧』(最高血圧)、『拡張期血圧』(最低血圧)ともに低下しました。このことから、ミネラル入りむぎ茶を継続して飲用すると、血管が柔らかくなったということが考えられ、心臓の負担をかなり減少させているということが言えます。結果として、血管が硬くなる動脈硬化のリスクの軽減をはじめ、心臓の様々なトラブルを減らす効果が期待できることになります。
また、血液通過時間が短縮する『血液さらさら効果』の傾向も認められました。血行を良くして、血管の詰まりを防ぐ働きも、血圧低下作用と同様に心臓への負担を和らげていると言えるでしょう。以上の結果から、血圧の乱高下で心臓に負担がかかり心筋梗塞などを招くヒートショックの対策として、ミネラル入りむぎ茶はお勧めの飲料と言えます」
また、野崎院長は、「冬場は夏に比べて浴室やお湯の温度を上げた状態にする傾向があるので、気づかないうちに多くの汗をかいています。その時には、水分だけでなくミネラルも失われるため、血流が低下し、冬でも浴室熱中症を引き起こしてしまう危険があるので、入浴の前後に、こまめにミネラル入りむぎ茶で補給するのが良いでしょう」とお勧めする。
入浴の前後はもちろん、冬場の健康対策として、日頃からミネラル入りむぎ茶を飲むことを習慣づけたいものだ。