治療の第一人者が警鐘 子供は1週間でネット依存状態に
まだ依存とまで言えない状況、つまりは子供のネットの使い方がそれほどひどくなく、かつ、親がしっかり指導できる場合は、親子が話し合い、ネット使用のルールを決めていく。
「親が強制すれば子供は反発するだけです。子供の主張を取り入れつつ、『○時間まで』と決める。破った場合、どれくらいネットを取り上げるのか、どうすれば返すのかなど、条件は細かく具体的に決めます」
ルールを破ってネットを取り上げようとすると大暴れする。親を殴る。自殺未遂をする。その状況であれば、親だけでなんとかできるレベルは超えている。ネット依存治療の知識がある第三者(医療者)の介入が求められる。
「知識がない第三者では『飽きるまでやらせればそのうち飽きる』など誤ったアドバイスをしかねません。オンラインゲームは、そもそも飽きないようにつくられている上、無限にほかのアプリがあるので、やり続ければやり続けるほど、はまる仕組みになっています」
仕事が忙しい父親でも、正月休みは子供と過ごす時間が長かったはずだ。子供はネットにはまっていなかったか?
■子供のネット依存とは
勉強や情報収集に必要なネット利用を除いて、ゲームやSNSなどに過剰にはまり、「朝起きられない」「学校に行けない」「食事をしない」「成績が落ちる」などさまざまな問題が生じること。