<7>膵臓がんになりにくい? B型は1.72倍も高いのに
その後、世界中の大学や研究機関で確認の研究が行われ、これとほぼ同様の結果が次々と得られたのでした。現在ではB型やAB型の膵臓がんのリスクがO型の1・5倍前後、A型では1・3倍前後とされています。
日本でも、愛知県がんセンターが、過去の患者データをもとに解析を行っています。やはりB型のリスクが最も高いのですが、とりわけBB型の人で、なんと3・28倍という結果が出ています。
ただ、残念ながら、A型やB型の人が、自分はAOやBOなのか、AAやBBなのかを簡単に調べる方法はありません。病院で頼めばやってくれるはずですが、健康保険が利かないので実費ということになります。
しかしなぜO型は膵臓がんにかかりにくく、B型やAB型がかかりやすいのでしょうか。
遺伝子解析などさまざまな研究が行われていますが、残念ながらいまでもよく分かっていません。また血液型は持って生まれたものなので、予防対策も立てにくい話ではあります。