低血糖で意識喪失 予想もしていなかった事態が起こった
僕は当初2型と診断され、2型患者としての治療を受けたが、1年ほどしてから診断が1型と改められた。糖尿病の型が途中で変わることはあり得ず、実はもともと1型だったのだが、僕の場合、発症からしばらくは2型と区別のつかない症状を呈する「緩徐進行1型」だったのだ。つまり僕には、いうなれば1型患者と2型患者、両方の経験がある。
当然、「2型期」には食事療法に励み、一時的には症状の大幅な改善が見られた。現在は、血糖コントロールをほぼ全面的にインスリン注射のみに頼っている状態だが、食べたいものを、食べたいように食べられない2型患者の気持ちも、十分に理解している。次回では、お酒との付き合い方を具体的に紹介しよう。