著者のコラム一覧
平山瑞穂小説家

1968年、東京生まれ。立教大学社会学部卒業。2004年「ラス・マンチャス通信」で日本ファンタジーノベル大賞を受賞。糖尿病体験に基づく小説では「シュガーな俺」(06年)がある。

ある深夜にイライラし絶叫…原因は低血糖による錯乱だった

公開日: 更新日:

 5分ほどすると僕の中のイライラは収まってきて、やがて平常の状態に戻った。後日、主治医に報告すると、あっさり「ああ、錯乱だね」と言われた。

 補食はしていたものの、それが血糖値を十分に上げるまでに時間がかかっていて、その間に軽度の意識障害が起きていたらしい。放置していれば昏倒に至る状態だ。

 恐ろしい体験だったが、おかげで「異常な言動」の何たるかが分かったという面はある。

 ただ、案じていたとおり、「異常な言動」をしている渦中の僕自身は、それに気づくことができない。

 それ以降はもっぱら妻が僕の言動に気をつけ、ちょっと怪しいと思うと即座に「低血糖になってない?」と注意を促すようになった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高野連を直撃「甲子園でリクエスト制度なぜ導入されず?」

  2. 2

    これも防災対策のひとつ? 「ソーラー充電器」は買っても秘密にしておけ

  3. 3

    大谷は連日の一発、メジャー6人目「40-40」目前…それでも「未来が見えない」根本原因

  4. 4

    加橋かつみさんが憧れたストーンズ「サティスファクション」はザ・タイガースの原点でもある

  5. 5

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  1. 6

    小泉進次郎の自民総裁選出馬に暗雲…「3つのネガティブ材料」で“客寄せパンダ”に急激な引き潮

  2. 7

    小林鷹之氏のカネ集めは「古い自民党」そのもの…初入閣後にハイペースでパーティー開催

  3. 8

    Number_iに囁かれるキンプリ遺産の食い潰し…サマソニで持ち歌少なくデビュー曲を2回披露

  4. 9

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  5. 10

    「ブラックモンブラン」竹下製菓が最大の危機に…事業拡大の矢先、右腕の夫と会長の父に先立たれ