原因は歯以外にあり「非歯原性歯痛」の治療で痛みが消える

公開日: 更新日:

「加齢とともに血管が動脈硬化を起こし、神経が圧迫され三叉神経痛に至った。電撃痛は典型的な症状です。三叉神経痛が疑われる場合、脳腫瘍が否定できないため、必ず画像検査を行います。薬のほか、脳神経外科やペインクリニックで神経ブロック、神経外科的手術が検討されます」

 48歳男性はアイスピックで突かれるような激痛が歯から始まり、頭の横、右顔面、目の奥に広がった。

 発作は50~60分で治まり、発作時以外は全く症状がない。

「原因は、群発頭痛でした。内頚動脈に一過性の神経原性炎症が生じ、血管が腫れ上がる。群発頭痛の薬ゾルミトリプタンの服用で翌日には寛解しました」

 片頭痛で歯痛が起こっているケースもある。また、上顎洞性歯痛、心臓性歯痛(狭心症、心筋梗塞)、精神疾患なども非歯原性歯痛の原疾患になる。

 もしも、と思ったら、非歯原性歯痛診療ガイドラインを事前資料にして、歯科以外の科(脳神経外科、神経内科、頭痛外来、循環器科など)と連携して治療を行っている歯科を受診しよう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動