花粉症の薬には血糖値上昇リスクが 注意するべきことは?

公開日: 更新日:

 マスク姿が目立つ。春の訪れとともに、スギ花粉が悪さをしている。ウェザーニューズによると、スギ花粉の飛散量は前年に比べて、東京が4.3倍、愛知が5.5倍、大阪が6.7倍。花粉症の人にとっては絶望的な数字が並び、鳥取は何と9.3倍! 病院や薬局などは“花粉特需”に沸いているが、その薬は糖尿病を悪化させるリスクがあるという。聖路加国際病院内科名誉医長で、「西崎クリニック」院長の西崎統氏に聞いた。

「花粉症の症状が強いときには、ステロイド剤を含む薬剤が処方されることが珍しくありません。ステロイド剤には、糖尿病を悪化させる副作用があり、糖尿病の人が知らずに服用すると、血糖値が急上昇する恐れがあるのです」

 そのひとつがセレスタミンだ。抗アレルギー薬とステロイド剤の合剤で、炎症を抑える働きに優れている。

 くしゃみや鼻水で一日に何度も鼻をかんだり、鼻づまりがひどくてほとんど口呼吸だったりすると、処方される。そんな重症者にとっては“頼みの綱”だが、こと血糖値に関しては注意が必要だという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇