花粉症の薬には血糖値上昇リスクが 注意するべきことは?

公開日: 更新日:

「ステロイドは、経口薬や注射剤がよくありません。点鼻や点眼のステロイドは局所的な作用で、経口や注射のような副作用のリスクは少ないとされますが、花粉症のシーズンは長い。長期にわたって何度も使用する重症の人は、注意するのが無難です」

■市販薬を追加するなら漢方を

 花粉症の治療の基本となる抗アレルギー薬は、一般に糖尿病との関係で安全とされるが、必ずしもそうではない。

 プソイドエフェドリンとメチルエフェドリンは鼻づまりを楽にする成分で、花粉症をはじめとするアレルギー性鼻炎の薬に含まれる。処方薬のほか、市販薬でも使われるほどだ。それが交感神経を刺激して、血糖値を下げるインスリンの効き目が悪くなることから、血糖値が上昇するという。

「エフェドリンは自律神経に働きかける薬で、そういう作用の薬は鼻炎薬や咳止めに多い。花粉症に加えて風邪をひいたりすると、それらの作用が重なりやすいので、強い副作用が表れることがあります。血糖値の上昇だけでなく、薬の使用後に動悸がするケースも少なくありません」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド