加齢と関係が深い白内障は65歳以上から患者数が激増する
いまの60代は、以前に比べ元気だといわれる。企業の定年年齢も60歳から65歳に移行中で、令和の時代の老後は、“65歳以降”が一般的になりそうだ。その「65歳」がキーワードになる病気がある。白内障である。
厚生労働省の「患者調査」(平成29年)によると、白内障の総患者数は94万7000人。高血圧(993万7000人)や糖尿病(328万9000人)と比べると少ない数字だが、「胃潰瘍及び十二指腸潰瘍」が22万6000人だから、相当患者が多い病気のひとつと考えていいだろう。
そして、白内障の世代別の患者数(単位は1000人)は――。
・15~24歳…0
・25~34歳…1
・35~44歳…2
・45~54歳…12
・55~64歳…74
・65歳以降…857
55歳すぎから増え始め、65歳以上はケタ違いに多い。加齢と関係が深いといわれる病気とはいえ、かくもハッキリ違いが分かる例も珍しい。世代的には「65歳」以降は要注意ということだ。