数字で読み解く熱中症対策のヒント 肌着の着方も要工夫

公開日: 更新日:

 機能性肌着のポリエステルの方が、体温上昇が抑制されるのは当然の結果とはいえ、ちょっと興味深い。研究結果を掲載した「デサントスポーツ科学」2003年版によると、ゆとりがあるポリエステルは0.4度の上昇だったが、密着ポリエステルは0.3度の上昇に抑えられた。綿はより体温上昇幅が大きく、密着の方がゆとりを0.1度上回る0.6度だ。

「機能性肌着はピタッとしたサイズを選び、その上からゆとりのあるワイシャツを着るのが一番涼しい」

 ワイシャツのすそをズボンから出すのは難しいが、例えば、ポロシャツなどは出した方がいい。首元のボタンを外し、すそを外に出せば、煙突効果で風が抜ける。機能性肌着の効果も加味すれば、より快適だ。

「汗は、蒸発するときに熱を奪って体を冷やしますが、だらだら流れ落ちるような汗は、体温調節と関係がありません。そこで、機能性肌着をピタッと着ることで、繊維と繊維の間に汗を吸い取って、素早く蒸発させるため、体温が上がりにくいのです」

 肌着ナシのすけすけシャツは、身だしなみのマナーで論外だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    そんなに女性天皇がいやなのか…最近の雅子皇后いじめの裏にあるもの

  2. 2

    悠仁さまは学習院ではなぜダメだった?大学進学で疲弊する宮内庁職員「もうやめたい」と悲鳴

  3. 3

    “異例の成績”報道の悠仁さまに東大の「共通テスト重視」が与える影響は?

  4. 4

    大阪府の8割の小売店でコメ品切れ発生だが…吉村知事「備蓄米放出しろ」が腑に落ちないワケ

  5. 5

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  1. 6

    悠仁さま“親がかり”の「東大推薦」に1万2500人超の反対署名…志望校変更に現実味も

  2. 7

    都心のマンションで急増する“性感メンズエステ”驚愕の実態「まったく気付かず…」と住民唖然

  3. 8

    夏ドラマは駄作ばかりだった…「どうせパリ五輪に食われる」と各局の手抜きミエミエ

  4. 9

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  5. 10

    佳子さま2990円ニット着用に愛子さまはGU愛用…女性皇族“プチプラ旋風”で好感度に差