6年前に母親が突然…両足が不自由になる大病に襲われて
浮き沈みの激しい歌手の世界で、ファンを維持したまま、50年間も歌い続けるパワーは容易なことではない。安倍里葎子(旧芸名、安倍律子)さんもそのひとりである。
歌手活動を続けるために、まず健康管理に留意し、十分に気を使ってきた。やわな体力では、全国を駆け巡り、笑顔を振りまきながら10曲、20曲を歌うなど、とてもかなわないからである。
そのため、自宅やコンサート先のホテルでも毎日、「腹筋100回」など、体力トレーニングを欠かせない。
そしてもうひとつ。安倍さんには、年老いた母親の介護という大切な責務も背負っている。
華やかな歌手活動と、地味ながらも家族の命に関わる介護。どのようにして両立させ日常生活を送ってきたのだろうか――。
北海道札幌市に生まれ、21歳のときにデビューシングル「愛のきずな」がミリオンセラーの大ヒットになった。
レコード大賞新人賞を受賞し、その後も「愛のおもいで」「お嫁に行くなら」などのヒットを飛ばす。