要介護予防のために知っておくべき「ロコモ」と「サルコ」
「ロコモ」「サルコ」と聞いて、その意味を答えられる人は、よほど健康に関心がある人です。
“聞いたことはあるけど意味は分からない。90歳すぎても、元気に暮らす呪文のようなものじゃない?”という人が大多数でしょう。しかし、これはちゃんとした医学用語です。しかも、要介護を予防する上で大切な言葉です。
ロコモは「ロコモティブシンドローム」の略で、「運動器の障害のため移動能力(歩行能力)が低下した状態」を指します。テレビの健康食品のCMで、膝の軟骨がすり減って痛くて歩けない体のお年寄りを見たことがあるはずです。ロコモはあんな感じです。もちろん膝だけなく、股関節や腰などが痛くて歩けないのもロコモの仲間です。
グルコサミンやコンドロイチンが効くと言っています。ただし、エビデンスがどのくらいあるかは、かなり疑問。それでも各社、あれだけCMを打てるところを見ると、わらにもすがる老人のいかに多いかが、容易に想像できるというものです。健康食品では「プラセボ(偽薬)効果も効果のうち」という説もありますから、信じて飲めば、効くのでしょう。