C型肝炎<1>複数の性交パートナーがいるとリスクが高まる

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 HCVに感染すると、2~3カ月で急性肝炎を起こす。しかし、自覚症状が乏しく、体が少しだるい、食欲がない程度で気がつかない人が多い。そして、最大の問題とされるのが、高率で慢性化すること。感染者の約70%が慢性肝炎に移行する。

 国内のキャリアーは150万~200万人いると推計され、うち約30万人が自分の感染を知らないとされる。そのまま放置しているとB型肝炎と同じで、慢性肝炎から肝硬変、肝がんと進展する恐れがある。

 意識障害を起こす肝性脳症、腹水、黄疸などの症状が出るのは肝硬変の中期以降になってから。こうなると、治療でウイルスが退治できなくなる。慢性肝炎のうちに早期発見、早期治療することが重要になる。

「C型肝炎は予防するワクチンがなく、慢性肝炎の状態で見つけるには、『肝炎ウイルス検査(採血)』を受けないとなかなか難しい。B型肝炎も一緒に調べられるので、MSMの人、アブノーマルなセックスをする人、複数のセックスパートナーを持つ人などは、定期的に検査をした方がいいでしょう」

 C型肝炎は新薬の登場で、いまは抗ウイルス薬だけで高い治癒率が期待できる。HCVは2つのタイプがあるが、1型でほぼ100%、2型で96%の確率でウイルスを駆除できるとされる。

 肝炎は性感染症であることを認識しておこう。

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