手術がダメなら…注射でできる椎間板ヘルニアの新治療とは
なお、腰椎椎間板ヘルニアは自然吸収され、症状が自然に良くなるケースも少なくない。だから多少は症状があっても生活に支障がなければ「薬で粘る」という選択肢ももちろんある。
■椎間板ヘルニアとは
背骨は頚椎、胸椎、腰椎、仙椎、尾椎という脊椎で構成されていて、腰の部分にある脊椎が腰椎。椎間板は各脊椎の前側の部分である各椎体の間と間に存在する軟骨組織。脊椎全体の支持性と運動を担い、クッションの役割も果たす。
加齢変化や外力などで椎間板が神経の通り道の方に飛び出して神経を圧迫し、症状が出現したものを椎間板ヘルニアという。痛みやしびれなどの神経由来の症状があり、MRIなどの画像検査で椎間板ヘルニアが神経を圧迫していることが確認されれば腰椎椎間板ヘルニアと診断される。