負荷をかけ過ぎない運動や生活習慣が心臓を強くする
いずれにせよ、自分が気に入った運動や習慣を心臓に負荷がかかり過ぎない程度に続けることが重要です。NHKで放映されている「みんなの体操」では、立った状態で行うものと座った姿勢で行うものの2通りの方法が流されています。心臓にトラブルを抱えている人など、全身を使った体操だと負担になってしまう人に配慮したメニューが組まれているのです。
これまでも何度かお話ししていますが、負荷をかけ過ぎない=適度な運動の目安は、「心拍数が130を超えない」程度の運動になります。最大負荷のひとつ手前に当たる「亜最大運動負荷」と呼ばれている数値です。
一般的には、体を動かして心臓が口から飛び出しそうなほどバクバクしたところが最大負荷と考えられます。心臓に不安がある人は、その一歩手前の亜最大負荷で止めなければいけません。
もちろん、それぞれの病状に応じて「適度な運動」の程度は変わってきます。まずは担当医にきちんと相談して、自分に合った運動や習慣を選択していくことが重要になります。ほかにも、入浴の方法やペットの飼育なども注意が必要な場合があります。熱いお湯につかったり、散歩の強度によっては心臓に大きな負担をかけてしまうケースがあるからです。