境界型で明暗 初診患者は基準値超えでもすぐに投薬せず

公開日: 更新日:

 境界型の人は、「まだ糖尿病でないから、生活改善はしなくてもいい」と軽く考えがちですが、生活改善にしっかりと取り組んだ人は、そうでない人に比べて、2型糖尿病の発症を最大7割予防できるという報告があるのです。

 そんな研究結果を受けて、初診患者さんが「境界型」なら、「様子を見ましょう」と伝えます。血糖値の推移が分からないため、今が治療の適切なタイミングか判断できず、ひとまず生活改善の大切さを説明し、血糖値がどの程度、改善するかチェックするのです。

 ただし、65歳以上の高齢者は、血糖値のほかにも脂質血圧、体重といった注意すべき項目が多いのが一般的。

 生活習慣の改善がベターでも、私自身の経験からも、実現するのはなかなか難しいでしょう。

 若い方も含めて初診から何度かの治療で様子を見たら、薬物治療に切り替えます。読者の方は、「糖尿病は血糖値が上がる病気」と思っているかもしれませんが、それは間違いで、ある一定の幅を超えて上がったり、下がったりする病気が正解です。そうすると、薬を飲むと、血糖値が下がり過ぎて低血糖を起こしかねません。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  2. 2

    【箱根駅伝】なぜ青学大は連覇を果たし、本命の国学院は負けたのか…水面下で起きていた大誤算

  3. 3

    フジテレビの内部告発者? Xに突如現れ姿を消した「バットマンビギンズ」の生々しい投稿の中身

  4. 4

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  5. 5

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  1. 6

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  2. 7

    佐々木朗希にメジャーを確約しない最終候補3球団の「魂胆」…フルに起用する必要はどこにもない

  3. 8

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 9

    フジテレビ「社内特別調査チーム」設置を緊急会見で説明か…“座長”は港社長という衝撃情報も

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭