子宮筋腫<1>患部の大きさが8センチを超えると手術の対象に
「子宮筋腫」と診断されてから半年が経過し、再検査を受けた昨年暮れには、患部は8センチぐらいまで成長していた。患部の大きさが8センチを超えると手術の対象になると有希さんは主治医に聞いていた。
ただし、手術のやり方は「子宮筋腫」ができている場所によっても異なる。
「粘膜下筋腫」(子宮の内側)、「筋層内筋腫」(子宮の筋肉の中)、「漿膜下筋腫」(子宮の外側)に分かれる。手術は「子宮全摘」(性交渉は可能だが自然分娩は不可)、「筋腫核出術」(腹腔鏡下手術が主流で筋腫だけを除去。妊娠は可能)などがある。
「私の場合は『月経過多になりやすいし、慢性的な貧血にもなっていますので早い手術を勧めます』と言われました」
年が明けて、早期に腹腔鏡下で手術できる病院を探した。
「腹腔鏡下にこだわったのは痛みと傷痕を気にしたからです。リストアップした中で、『手術は開腹』と説明された病院や、腹腔鏡下でも手術が半年後で入院費用も高額だった病院は除外しました。半年かけてようやく希望通りの病院が見つかりました。担当の女医さんは丁寧で印象も良く、私自身はここでお願いしようと考えていました」