同級生から「何で江部だけがそんなに元気なのか」と驚かれる
17年前から「食べトレ」(糖質制限と半日断食)を始めた江部先生は同窓会で同級生から「何で江部だけが、そんなに元気なんだ」と驚かれるのだという。
「私は69歳ですが、身長は年をとっても縮んでいません。歯は全部残っていて、歯周病もありません。視力も良く、『広辞苑』の小さな文字も裸眼で読めます。聴力の低下もありません。毎日7時間睡眠で、夜中に尿意で目覚めることもありません。定期的に飲んでいる薬もなければ、サプリメントとも無縁です。コレステロール値も中性脂肪値も、基準値に収まっています。今も朝立ちします(笑い)。下品に思われるかもしれませんが、朝立ちは動脈硬化、内臓疾患、うつなどのバロメーターにもなりますから、バカにしてはいけません。これらはみんな食べトレのおかげなのです」
江部先生が理事長を務める高雄病院(京都市)の患者だった61歳の男性は10年前に食べトレを開始。半年で糖尿病の判定基準となるHbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー)が11・8%(6・5%以上で糖尿病型と判定)から5・6%に下がり、386㎎/デシリットルもあった空腹時血糖値(100㎎/デシリットル以上が特定保健指導の基準値)も正常値に。HDLコレステロールは40㎎/デシリットルから80㎎/デシリットルへ増加し改善。体重も10キロ減量したのだという。そして、視力が1・5にまで回復したというから驚く。